夏休みが始まる頃…

 訪問看護を利用していただいているご利用者様が学校の給食を食べたいという希望があることをご家族から聞きました。

 最近、食事もあまり摂れてないということもあり、できることなら給食を届けたいと思い、訪問看護スタッフで話しあいました。

 はじめに、教育委員会に連絡し事情を話すと、その利用者さまの出身校に連絡をして、校長先生から許可がでれば給食を届けることができるとのこと。

 早速、出身校に連絡し、その旨の事情を話すると、電話で受け付けていただいた先生が校長先生にお話ししてくださるとのこと。

 そのときに、対応してくださった先生が「この件を大切に扱わせていただきますので、少しだけお時間をください」と言ってくださいました。

 
 わたしは、この言葉の中の 「大切に」 という一言が、とても心に響き、温かい気持ちになれたのです。

 学校側にとっては、夏の暑い時期に給食を学校から持ち出すことは、衛生上の問題もあるし、突然の見知らぬ人からの電話での依頼いうことで、私は正直かなり難しいかなと思っていました。それでも、もし、ダメでもこの受け付けていただいた先生はこの件に関して真剣に大切に取り扱っていただけると感じました。

 
 私たちは、訪問の中で利用者様とよくお話をさせていただきます。普通の会話の中でも相手のことを想って話すと自然とこんな心に響く言葉がでるのでしょうか。
わたしは、この対応してくださった先生の言葉から、いろんなことを考えさせられ、自然にこんな言葉が言える人になりたいといい学びになりました。

 

  給食に関しては…

 
その日のうちにその先生から電話があり、たまたま2日後に給食の試食会があるということもあって許可が出ました。
ご家族の協力もあり、そのご利用者さまに給食が届き、給食は完食されたということでした

 

 電話で対応してくださった先生、理解をしてくださった校長先生、ご家族に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


ドライカレー2